人生は小説よりも奇なり
生まれてから中学生、高校生頃までの同級生やその当時を知る人と昔話をする度に、自分が子供の頃の出来事をほとんど記憶していないことを痛感する。
もう少し覚えていても良いじゃないかと自分が恨めしくなる出来事の一つだ。
ただ、当時の自分が常に強く思っていたことがひとつあって、それだけは鮮明に覚えている。
幼い頃から私はずっと死にたいと思っていた。
きっと生まれた時から願っていたのではないかと思う。
もしかしたら意外と多くの人が同じようなことを思いながら今日まで生きているかもしれない、とも思う。単なる憶測だがその人たちの多くに、なぜそう思うのかと聞かれて明確に答えられる人は少ない気がする。
かく言う私は「なぜ」という問いに答えられない人間だ。
理由はわからないけれど、死にたくて死にたくて仕方がなかったし、生きたくなかった。
何も経験しなくていい、何も食べなくていい、良いことも起こらなくていいから、何もない世界に行きたいと思っていた。
正直大人になった今でも、たまに思うことがある。なんのために生きるのか、特に生きたいとも思わないとか、頭の片隅に常にある。
そんな私が歩んできた39年間の人生はあまりにも波瀾万丈で、いつか何かの形に残したいと思っていた。
私だけに限らず、人の人生には必ずドラマがある。使い古されているであろうこの言葉が、経験を重ねるにつれて身に染みる。
このブログでは、私が歩んできた人生を記録していく。自分が記録したいと思った事柄を、記録したいと思ったタイミングで作成していく。
そして、この先生きていく中でふと感じたことや疑問に思ったことなども記していこうと思う。
それらの記事がもし誰かの目にとまり、共感してくれたり、何か感じてくれたり、誰かの人生のヒントになったら嬉しい。私なんかの人生が、ほんの少しでも誰かの役に立ったらそれは喜び以外の何物でもない。